慢性の咳の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
女の子
最近、朝になると咳き込んで痰も多い状態が続き、足や体全体が紅くなり痒くなるため、
漢方薬で何とかしたいと来店されました。
病院では抗生物質と咳止めが処方されていたようですが、全然効かないようです。
また、皮膚科に行くとステロイドを処方されて、対処療法の為、使いわせたくない、
根本的に治してあげたいとおっしゃられています。
細かく症状を聞きますとアイスクリームなど冷たい物が多く、チョコレートもよく食べるようです。
その為、脂っこい物、甘い物、冷たい物、刺激物、加工食品、動物性たんぱく質類はできるだけ控えめにしてもらうようにしました。
さらに、葉っぱの野菜、海藻類、茸類、豆類をシッカリとってゆっくり良く噛むようにしてもらいました。
朝方に鼻水やくしゃみが出る事もあるそうです。
暑くてのどが渇くせいか水分も多く摂っているようです。
唐揚げやてんぷらなど脂っこい物もよく摂っているようです。
中国医学的に『脾虚湿生(ひきょしっせい)』、『痰湿停滞(たんしつていたい)』の状態と考えます。
この場合は胃腸機能をシッカリさせて消化不良を起こさせないようにする漢方を使う事で
根本的に痰の多い咳や皮膚の炎症は同時にアプローチしていきました。
異病同治(いじょうどうち) 病名は違うけれども病気の原因は同じ為、治し方も同じという中医学の考え方です。
実際に飲んで2~3日以内に皮膚の炎症や痒みは治まってきたそうです。
咳は飲んだその日から自然になくなったそうです。
食事と漢方薬は同じような物ですので、薬だけに頼るのではなく、食事も気を付けていく事で病気を治せますし、病気にならないように予防もできます。
日頃から、甘い物、脂っこい物、刺激物、冷たい物の摂り過ぎで体調を崩しやすくなる方が多いです。
できるだけ、薄味の和食に切り替えていかれる事で体調を崩しにくくできると思います。
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